【快挙達成】三笘薫がプレミアリーグの”BIG6″全チームからゴール達成

〜トッテナム戦の劇的ボレーで完結した、日本人ストライカーによる前人未到の記録〜

2026年4月18日、イングランド・プレミアリーグの歴史に、一人の日本人選手の名前が深く、そして永遠に刻まれた。ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンに所属する日本代表MF三笘薫が、第33節のアウェイ・トッテナム戦で豪快な同点ボレー弾を叩き込んだのだ。

この一撃は、単なる今季リーグ戦3点目にとどまらない。プレミアリーグにおいて長年トップに君臨し、圧倒的な資金力と戦力を誇る「BIG6」(マンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナム)の全6クラブからゴールを奪うという、日本人初、そしてアジア人選手としても極めて稀有な「完全制覇」の快挙達成を意味していた。

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劇的ボレーで完結した、因縁のトッテナム戦

現地時間18日に行われたトッテナム・ホットスパースタジアムでの一戦は、多くのドラマを孕んでいた。現在トッテナムを率いるのは、かつてブライトンで三笘を指導し、彼の才能を世界レベルへと引き上げた恩師ロベルト・デ・ゼルビ監督である。因縁めいたこの一戦で、三笘は当初ベンチスタートとなった。

しかし前半20分、アクシデントがブライトンを襲う。MFディエゴ・ゴメスが負傷し、プレー続行が不可能に。ここでファビアン・ヒュルツェラー監督は、背番号22をピッチに送り出した。緊急出場となった三笘だが、即座に試合のペースに適応する。

試合が動いたのは前半39分。トッテナムのシャビ・シモンズがペナルティエリア手前から絶妙なクロスを送り、DFペドロ・ポロが打点の高いヘディングでネットを揺らして先制を許す。0-1とビハインドで迎えた前半アディショナルタイム、ついに歴史的瞬間が訪れる。

右サイドからのクロスに対し、ファーサイドにポジションをとっていた三笘は、極めて難易度の高い左足でのダイレクトボレーを選択。ボールの落ち際を完璧にミートしたシュートは、名手グリエルモ・ヴィカーリオの牙城を無慈悲に崩し、ゴールネット上部へ突き刺さった。ヒュルツェラー監督が試合後「1988年欧州選手権でのマルコ・ファン・バステンの伝説的なボレーを彷彿とさせる」と手放しで絶賛したこのスーパーゴールにより、三笘の「BIG6全チームからの得点」という偉大なジグソーパズルは、最後の1ピースが埋められたのである。

プレミアリーグ「BIG6」完全攻略の軌跡

試合はその後、後半75分に三笘が負傷の素振りを見せて無念の交代となり、直後にトッテナムのシャビ・シモンズに勝ち越し弾を許すも、後半アディショナルタイムにジョルジニオ・リュテールが劇的な同点ゴールを挙げ、2-2のドロー決着となった。

世界最高峰の舞台において、各国代表のトップディフェンダーが揃う「BIG6」からゴールを奪うことは、一流アタッカーの証明である。三笘がいかにしてこの巨大な壁たちを打ち破ってきたのか、これまでの軌跡を振り返る。

  • リヴァプール:三笘の存在を世界に知らしめたのは、やはり2023年1月のFAカップ4回戦だろう。空中でボールをコントロールし、フェイントでDFを完全に翻弄してから決めた劇的な決勝ゴールは、リヴァプールの指揮官ユルゲン・クロップ(当時)をも脱帽させた。
  • アーセナル:2022年12月の大晦日の対戦。強固なアーセナル守備陣に対し、鋭いボールコントロールから冷静に右足でゴールを流し込んだ。冨安健洋との日本人対決でも注目を集め、プレミアのファンに強烈なインパクトを残した。
  • マンチェスター・ユナイテッド:オールド・トラッフォードなどの大舞台でも躍動。特に2025年初頭の連戦において、ユナイテッド相手に貴重なゴールを奪い、レスター時代に岡崎慎司が記録した「プレミアリーグ日本人最多得点(15得点)」を塗り替えるという歴史的転換点を作った相手でもある。
  • チェルシー:昨季(2024-25シーズン)の対戦で見せた衝撃的な一撃。左サイドから鋭く切れ込み、巨額の移籍金で構成されたチェルシーのディフェンスラインを嘲笑うかのような見事なシュートを叩き込み、「ブライトンの歴史に残る偉大なゴールの一つ」と評された。
  • マンチェスター・シティ:絶対王者に対する一撃。今季(2025-26シーズン)1月の対戦で、ペップ・グアルディオラ率いる精緻な戦術の網の目を潜り抜け、強固なシティ守備陣から決定的なゴールを記録した。
  • トッテナム:そして今回の2026年4月、圧巻の左足ダイレクトボレーで完全制覇を達成

日本サッカー界における意義と今後の展望

プレミアリーグで「BIG6全チームからゴール」を達成した選手は、長いリーグの歴史を見渡しても一握りのトップスターに限られる。ジェイミー・ヴァーディやセルヒオ・アグエロ、ハリー・ケインといった伝説的なストライカーたちが名を連ねる記録に、サイドを主戦場とする日本人ウインガーが到達したことの意義は計り知れない。

かつては「日本人はフィジカルで劣り、プレミアの激しいコンタクトには通用しない」という固定観念が存在した。しかし、三笘の独特なリズムと緩急をつけたドリブル、高度な戦術眼、そしてトップスピードの中で発揮されるゴール前での冷静さは、その分厚い壁を完全に打ち砕いた。岡崎慎司が泥臭く開拓した道を、三笘薫は優雅に、そして圧倒的な破壊力をもって拡張しているのだ。

トッテナム戦では後半75分に負傷による交代となり、今後のコンディションが懸念されている。欧州カップ戦の出場権を争う熾烈な終盤戦において、ブライトンにとって彼が不可欠な存在であることは疑いようがない。

ヒュルツェラー監督のもと、戦術的な進化を遂げたチームの中で、三笘は単なるドリブラーから「試合を決定づけるフィニッシャー」へと確実な変貌を遂げた。「BIG6完全制覇」という輝かしい勲章を胸に、怪我からの復帰後、三笘がどのようなプレーで我々を再び魅了してくれるのか。プレミアリーグの歴史にその名を深く刻み込んだ背番号22のさらなる飛躍から、今後も目が離せない。

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